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町を囲む山々の峰がうっすらと白くなり始めたころ、 今年最後の市が立ちました。 たくさんの秋の実りが持ち寄られ、じきに訪れる厳 しい冬の備えをするために、大勢の人々も集まって まいりました。 懐かしい顔を見つけては語り合う声、威勢のいい物 売りの呼び声が、市には溢れておりました。 与えられたかたちの中で ぼくたちはふるまう その輪郭に名前をつけて ぼくたちは呼び合い慣れて 言葉に依って傷つけ合う 私はひとりでそれらの実りを眺めながら懐具合を気 にしつつ、長い冬の生活に思いを馳せておりました。 かたちは変わっていくのに それを見ようとはしない 言葉は消えはしない そこでずっとこだましている ふと顔を上げると、雑踏の中からひとりの男が私の 方へ歩いて来るのが見えました。 そして私の隣に来たとき、一瞬だけ目が合いました。 けれども挨拶を交わすでもなく通り過ぎ、その見知 らぬ男の姿は市の賑わいの中に紛れて消えていった のです。 一触即発の緊張の中で ぼくたちのうつわを満たしてい るものの正体を ぼくはみきわめようとしている やがて日も傾き、人々は家路につき始めました。 私も重い荷物を背負い、家に帰ることにしました。 限界をこえて 渾然一体となって 遍在する根拠を ぼくは知ろうとしている 今日お話し出来るのはこれくらいでしょうか。 画用紙、鉛筆、墨、455×535mm POETA 2006-2010 アトリエ・ポエタ作品展 2010年11月18日(木)〜23日(火) 午前11時〜午後6時 (最終日午後5時まで) アートスペース88KUNITACHI (JR国立駅南口徒歩2分)
by atelier-poeta
| 2010-11-07 23:14
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