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かなり以前の話 気分が停滞し何をやる気持ちも起こらない苦痛な日々を過ごしていた時期に、友人の勧めもあり気分転換になればとナイフを作ってみる事にした。 もともと刃物にはかなりの関心を持ってはいた。 子供のころには常にポケットに「肥後の守」が入っていたし、木の枝なんかを拾って黙々と削ってはナイフの切れ味にご満悦で。 工作をするのが楽しかったのはもちろんだけれど、それ以上に刃物で木や竹が削れていく時の感触がたまらなく心地よくて意味もなくひと削りひと削り、我を忘れて没頭していったものだった(笑) 自分で作る事など考えてみた事もなかったものの、いざ作ろうと思い立ってからは、あれやこれやと頭の中でいろんなナイフが乱舞し始め、自作ナイフの完成を想像してはウキウキした気持ちになった。 ナイフを作るにあたって 出来るものなら鍛造刃物で作りたかったのだが、そういった設備も技術も持ち合わせているわけではないので、残念ながらステンレスナイフというところで妥協した。 制作の知識も全く無いので「ナイフ作りの本」を買い、とにかくその本の手順に従って作業を進める事にした。 当時はまだ工作機械らしいものもたいして持ってなくて、電動ドリルでの穴あけ以外は金ノコとヤスリとサンドペーパーの手作業で仕上げ、シース(鞘)も厚い革を切り抜いてひと針ひと針縫って作った。 結果、相当な時間がかかったけれど、完成にこぎつけた事にはすごく満足出来たので、その時はまた作ろうと意気込んでいたのだが、結局はこの二本だけで後は続かなかった。 多分自分の心の中に滞っていた何かが、この二本を制作する行為のうちに解消されていったのかも知れない。 刃物持ちの気持ち 自分が持っているさまざまな刃物たちも充分に使いこなせているとは言えないが、刃だけは常に研ぎ澄ましておきたいと思う。 何かを作る為の道具としての機能とは別に、 「いつでも鋭い切れ味を発揮出来る」その状態は、刃物の「もの」としての個性が目を覚まし、切る「こと」の世界のアクチュアルな物語を鋭く語りかけてくれるから。 左:ステンレス鋼材に焼き入れ後、 真鍮製ヒルトをロー付けした状態 大:全長215mm/ハンドル:花梨 小:全長160mm/ハンドル:紫檀 1987制作
by atelier-poeta
| 2010-07-03 00:14
| うまのほね
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